京都精華大学では、芸術、デザイン、マンガ、人文学、国際文化、メディア表現の多様な領域の教員による個別研究や共同研究が活発に行われています。研究成果の報告には、講演会やシンポジウムなど様々な機会を設け、在学生はもちろん、広く社会に還元することをめざしています。
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教育研究活動の概要
全学研究機構
本機構は、本学の研究活動の向上と発展をめざし、科学研究費補助事業をはじめとする競争的資金の獲得や共同研究の推進、紀要の発行、出版助成などの事業を行なっています。
本機構のもとに「国際マンガ研究センター」「伝統産業イノベーションセンター」「アフリカ ? アジア現代文化研究センター」の3つのセンターを設置。多様な領域の教員による個別研究や共同研究を支えています。
京都精華大学 紀要
京都精華大学の教育、研究活動の成果を公開し、新しい人類史の展開に貢献することをめざして、本学教職員等の研究成果をまとめた『京都精華大学 紀要』を年1回刊行しています。
教育研究活動データベース
本学教員の教育研究活動について、キーワードや所属学部、氏名から調べることができます。
公的研究費の適正な運営?管理について
京都精華大学では、文部科学省の「研究機関における公的研究費の管理?監査のガイドライン(実施基準)」に基づき、本学における科学研究費補助金をはじめとする公的研究費の適正な運営?管理について体制を整備しています。詳細は以下のページをご確認ください。
京都精華大学 研究データポリシー
本学は「京都精華大学研究データポリシー」に従い、研究活動の基盤となり得る研究データを適切に管理し、公開および利活用できる仕組みを整備することで、研究活動をより一層深化させ、研究データ管理?公開の社会的要請に応えていきます。
研究事例
科学研究費助成事業
2025年度研究一覧
※所属は申請時です
種目 | 課題番号 | 研究者氏名 (所属) |
研究課題名 | 採択年度 / 終了予定年度 |
---|---|---|---|---|
基盤研究(C) | 23K01804 | 鈴木赳生 (国際文化学部) |
日常民族研究の統合──事例分析に根ざした理論的刷新 | 2023 / 2026 |
基盤研究(C) | 24K15473 | ナン ミャ ケー カイン (国際文化学部) |
国家暴力に対する抵抗は有効か?—ミャンマーの市民的不服従運動(CDM)から検証する— | 2024 / 2026 |
若手研究 | 24K15932 | 山田小夜歌 (国際文化学部 /共通教育機構) |
ヴィクトリア?エドワード期英国におけるバレエの多義性と越境的展開をめぐる研究 | 2024 / 2028 |
基盤研究(C) | 25K03765 | ユー スギョン (国際文化学部) |
ヨーロッパにおける日本発ポピュラー文化の受容研究:単方向から「文化循環」の時代へ | 2025 / 2027 |
基盤研究(C) | 23K01597 | 小泉真理子 (マンガ学部) |
日本の能楽から解明する伝統実演芸術の経済的自立手法に関する実証研究 | 2023 / 2026 |
過去の研究一覧(科学研究費助成事業)
京都精華大学 学長指定課題研究費
学長指定課題研究費制度は、本学の学術研究および教育の向上を目的に、学長が指定する特定の課題?テーマに則した研究を推進する制度です。
2025年度は下記の7つの課題?テーマを指定し、7件が採択されました。
指定課題?テーマ
1. AIに関する教育プログラムの提案
2. グローバル教育?国際交流の促進あるいは新構想の提案
3. 学内環境の整備あるいは学内資源の活用
4. エネルギー消費削減につながる提案
5. 教学運営に関するDX化のための基礎研究と提案
6. 地域社会への貢献を目的とする共同研究、あるいは共同事業
7. 導入可能な新しい教育プログラムの構築
2025年度研究一覧
研究者氏名 | 所属 | 研究課題名 |
---|---|---|
白井裕子 | 国際文化学部 | 岩倉木野町郷土史料の社会還元 |
鹿野利春 | PK10计划人工计划 / 共通教育機構 |
教員の指導ノウハウを詰め込んだAIボットによるプログラミング指導 |
大迫克全 | デザイン学部 | ENSAD Limoges(リモージュ国立高等芸術デザイン学校)とのコラボ?ワークショップ — セラミックス3Dプリンタ導入検討のための視察 — |
高橋 亨 | デザイン学部 | ハイデルベルグ?プラテンT型活版印刷機を使った今日的利用方法の研究 |
米本昌史 | デザイン学部 | 京都芸術大学との協働による叡電沿線地域の活性化 |
小田 隆 | マンガ学部 | 美術解剖学の実践的な教育カリキュラムの開発 |
福岡正藏 | 学長室グループ | 京友禅?金彩のブランド展開プロジェクト |
京都精華大学 萌芽的研究助成制度
本制度は若手研究者の育成?支援を主な目的とするため、若手研究者を積極的に採択し、科学研究費助成事業等競争的外部資金の獲得へ向けてのステップアップの機会とするものです。
2025年度研究一覧
2025年度研究一覧
研究代表者名 | 所属 | 研究課題名 |
---|---|---|
藤本早紀 | マンガ学部 | 留学生のためのマンガ用オノマトペ辞書システム |
京都精華大学 芸術表現助成制度
本学の研究活動の活性化につながるような展覧会、上映会、パフォーマンス、キュレーションなどの芸術表現活動への参加に対して行う助成制度です。
2025年度研究一覧
2025年度研究一覧
研究者氏名 | 所属 | 研究課題名 |
---|---|---|
藤野裕美子 | 芸術学部 | 「瀬戸内国際芸術祭2025/SETOUCHI TRIENNALE2025」での作品制作?発表 |
京都精華大学 出版助成制度
本学における研究成果を公開し社会に還元するために、学部や領域を問わず出版助成制度を設けています。
2025年度出版一覧
※所属は申請時です
2025年度出版一覧
著者/申請代表者 | 所属 | 書名 |
---|---|---|
鈴木赳生 | 国際文化学部 | 自由 それはわたしたち自身——カナダ先住民運動が開く創造的社会空間 |
中野裕介 | 芸術学部 | 展覧会カタログ『よろぼう少年、かなたの道をゆく???《俊徳丸伝説》であそぶ』 |
京都精華大学 個人研究奨励費
「京都精華大学個人研究奨励費」は、本学の研究活動の活性化を目的に、積極的に研究に取り組む教職員を支援するものです。
2025年度研究一覧
※所属は申請時です
2025年度研究一覧
研究者氏名 | 所属 | 研究課題名 |
---|---|---|
清水貴夫 | 国際文化学部 | 在日セネガル人の日本語習得と日本社会への適応に関する研究 |
ナン ミャ ケー カイン | 国際文化学部 | 日本におけるミャンマーの活動状況——1988年と2021年クーデター以降の比較—— |
山田小夜歌 | 国際文化学部 / 共通教育機構 |
鶏舎環境向け環境音楽の制作と効果検証 —音楽制作技術を活用した家禽環境向上を目指して— |
小松正史 | PK10计划人工计划 | 新しいAI技術を用いた開かれた視覚表現 |
住田哲郎 | PK10计划人工计划 / 共通教育機構 |
CLILを用いた日本語教育企画の研究 ?マンガ?アニメの効果的な活用法を探る? |
鯖江秀樹 | 芸術学部 | 京都を拠点とする若手作家への聴き取り調査によるアーティストのキャリアパス研究 |
中村裕太 | 芸術学部 | 路上の観察|動物行動学から見た世界 |
吉岡恵美子 | 芸術学部 | 「Kyosera×Seika 2026」(2026年度京セラ株式会社と本学の連携特別展)」実施に向けた調査研究 |
芳木麻里絵 | 芸術学部 | 「リソグラフ」の美術分野での教育的効果 |
吉野央子 | 芸術学部 | 奥能登国際芸術祭開催地 珠洲市の復興支援と調査 |
大溝範子 | デザイン学部 | 「日本独自の美意識」をいけばなを通して表現する?(ギャラリーでの展示に向けて) |
斎藤 光 | マンガ学部 / 共通教育機構 |
日本における喫茶店ジャンルの出現と展開分岐に関する社会史的文化史的基礎研究(その3) |
丸岡慎一 | マンガ学部 | 子どもの創作支援ワークショップにおける〈オタク的な感性〉の関係から見る教育的可能性 |
伊藤まゆみ | 学長室グループ ギャラリーTerra-S |
「Visible Storage:見せる収蔵庫」の調査 |
過去の研究一覧(学内研究費)
学外研究員
本学の教育向上に寄与することを目的に、専任教職員が一定期間、国内外の研究機関において学術?教育の研究?調査に専念するための制度です。
2024年度派遣一覧
2024年度派遣一覧
研究者氏名 | 所属 | 研究課題名 | 派遣期間 / 派遣先機関 |
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磯辺ゆかり | 国際文化学部 | 1. 学習者のニーズに合わせた効果的な教育手法の開発—第二言語習得メカニズムと定型連鎖との関わりを探る— 2. 「言語意識教育」プログラムの視察と研究—新カリキュラムにおける語学科目のあり方を検討する— |
2024.4.1~2024.9.30 / ノッティンガム大学(イギリス) |
島本昌典 | 教学グループ | 韓国における大学運営のあり方と在朝日本人に関する研究 | 2024.8.1~2025.3.31 / 光州教育大学(韓国) |
国際マンガ研究センター
マンガ文化の価値を創出する実践研究の国際拠点
京都国際マンガミュージアムを拠点とする、マンガ文化全体を扱う研究?教育機関。国内外のネットワークを構築する一方、マンガやその原画などのアーカイブを行い、研究を進めています。研究知見は大学の教育に反映されるとともに、展覧会やイベントなどの形で公開することで、マンガ文化の価値そのものを創出し続けています。
● 公式サイト
伝統産業イノベーションセンター
伝統文化の知見を研究活動へと展開
本学では、学生が伝統産業の工房に通い手仕事の技やその精神性を学ぶ学外実習を1979年から継続しています。当センターはその知見を集約し、より活発な教育?研究活動に還元するため2017年に設立。研究?教育?社会連携活動を大きな軸として、世界有数の工芸産地?京都を拠点に、さまざまな国や地域の手仕事との連携をめざします。
● 公式サイト
本学では、学生が伝統産業の工房に通い手仕事の技やその精神性を学ぶ学外実習を1979年から継続しています。当センターはその知見を集約し、より活発な教育?研究活動に還元するため2017年に設立。研究?教育?社会連携活動を大きな軸として、世界有数の工芸産地?京都を拠点に、さまざまな国や地域の手仕事との連携をめざします。
● 公式サイト
アフリカ ? アジア現代文化研究センター
世界の新たな中心となるアフリカ、アジアの文化を探る
より実践的、直接的な交流から、アフリカ?アジアの現代文化を考察し、新しい世界のあり方を探ることを目的に2020年4月に設立。アフリカやアジアをフィールドとする研究者やアーティストを積極的に受け入れ、学部の教育研究活動ともリンクする研究拠点をめざします。研究成果も論文や学会発表にとどまらず、絵画やWebなど柔軟に展開予定です。● 公式サイト